EC販売での写真の重要性 — 売上が商材によればかなり変わるー

昔、写真を撮影する仕事をしていた経験から、自社商品の撮影も自分で行っています。

単焦点レンズをつけたミラーレス一眼で撮影し直したところ、ある商材の売上がこれまでの1.3〜1.5倍になりました。

これは特定の商材で顕著に見られる現象です。

具体的には下記を参照してください。

写真の重要性が高い商材

以下のようなカテゴリーは写真の良し悪しが数字に直結します。

  • アパレル・ファッション小物
  • インテリア・家具・雑貨
  • 食品・スイーツ
  • 化粧品・美容・アクセサリー

これらの商材で競合が多いものは、アリババなどの画像を使い回したり、何となく撮影した商品では差別化が難しいです。

写真は、商品の質感やいわゆるシズル感を伝える写真でなくてはならない。

広告費は数万円、数十万円使っても仕方がないと考えてるEC事業者も中にはいるのではないでしょうか。(かく言う私も、そういう時期があり何となく広告費を使っている時期がありました。)

無駄な広告費を使ったり、競合に埋もれないためには、写真のクオリティに徹底してこだわることが、手堅い「生存戦略」になると感じています。

ミラーレス一眼とレンズを中古で買えば、10万ちょっとで手に入ります。

写真を撮影するその前にー商品理解が一番大切

まず何はともあれ、商品を使うことが必要だと思います。

商品をある程度使うことで、

  • 商品の特徴、強み
  • アピールするべき点

など、市場調査やサンプルを取り寄せた段階で強みだと思っている部分が、実際に機能しているか確認するべきです。

そして、同時にするべきことは商品ページの作成です。

商品ページを作ることにより、必要な写真が必然的にあぶり出されていきます。

まずキャッチコピーなどの文言や全体の構成を決め、それを補足するためにどんな角度の写真が必要かリストアップできます。

予め撮影するべきシーンが決まってから撮影するので、効率的に進められます。

撮影環境

屋外で商品を的確に撮影するなら、「曇り空」が最高のスタジオになります。

太陽が直接出ている時に撮影すると、光が強すぎて白とびや黒つぶれが発生しやすく、肉眼で見た時の印象と写真の仕上がりに大きな乖離が起きてしまうからです。 曇り空は雲が巨大なソフトボックス(光を拡散させる布)の役割を果たしてくれるため、商品全体に柔らかく均一な光が回り、質感を正確に伝えることができます。

また、室内で撮影する場合も「自然光」を戦略的に使いましょう。 単に明るい場所で撮るのではなく、光の向きを意識するだけでクリック率(CTR)の高い写真は作れます。

  • サイド光(横からの光): 商品の凹凸が強調され、革の質感や金属の重厚感など「シズル感」を出すのに最適です。
  • 逆光・半逆光(斜め後ろからの光): 商品の輪郭が際立ち、透明感のある小物や、清潔感を出したい商材を美しく見せます。

もちろん、これらはあくまで基本の型です。 伝えたい雰囲気や商材によっては、あえて雨の日に撮ることで「防水性・タフさ」を演出したり、夜に撮影して「夜間の視認性やライトの輝き」を強調したりする方が効果的な場合もあります。

大切なのは、「なんとなく」撮るのではなく、その商品のどの魅力を引き出したいかに合わせて環境を選ぶことです。

どんなレンズを使えばいい?

撮影するレンズは、マクロレンズや単焦点レンズ、また標準ズームレンズのどれかになると思います。

小物中心ならマクロレンズが一番オススメで、次点で単焦点レンズ。

まずは万能にこなしたいなら標準ズームが向いています。

マクロレンズ

マクロレンズはアクセサリーや時計、化粧品など、小さな商品の細部(ディテール)を捉えるのに最適なレンズで、商材の細かなディティールを再現できます。一番写真にこだわるなら、このレンズがいいですね。

90mm〜105mm マクロ: 被写体から適度な距離を保てるため、カメラの影が入りにくく、ライティングもしやすいのが利点です。

単焦点レンズ

単焦点レンズは歪みが少なく、解像度が高いため、きれいな商品写真が撮れます。

・50mm(標準): 「人の視覚に近い」と言われ、自然な見え方の写真を撮るのに向いています。大きな歪みが出にくいため、アパレルや雑貨の撮影によく使われます。

・85mm(中望遠): 歪みがさらに抑えられ、商品が引き締まって見えます。また、背景をきれいにぼかして商品を引き立たせる演出にも適しています。

標準ズームレンズ(24-70mm または 24-105mm)

複数の商品を効率よく、さまざまな角度から撮影したい場合に便利です。

1本しか選べないなら、標準レンズを1つ購入したらいいと思います。標準レンズは写真のきれいさではマクロと単焦点に劣るので、ある程度良いレンズを購入した方がいいでしょう。

・広角側(24mm〜35mm)は、ライフスタイルの中での使用シーン(環境を含めた撮影)に。

・望遠側(50mm〜70mm)は、歪みを抑えた単体での撮影に。 1本で幅広く対応できるため、機材を頻繁に変えられない現場で重宝します。

TAMRON レンズ 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)

商品写真は完成することがない

レビューや競合の登場により、常に商品ページは改良していくべきで、それに伴い使う写真も変わってくるかなと思います。原則、売れている時はそのままで良いと思いますが。

これからも、自社ブランドの価値を正しく伝えるために、カメラを通した試行錯誤を続けていきたいなと思います。

まずは中古の10万円セットから始めてみませんか。

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