
トレーニングを始めたばかりの方にとって、リストラップやパワーグリップのようなギアは注目されやすい一方で、「シューズ選び」は後回しになりがちです。
特に、普段履きのランニングシューズでそのままトレーニングを続けている方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、高重量を扱うようになると、ソールのズレや過度なクッション性が、フォームの乱れやケガの原因になってしまうことがあります。
トレーニングシューズの選び方
選ぶ上で気を付けることは、次の3点です。

グリップ力(滑りにくさ)
グリップ力が高いシューズは、トレーニング中に足元が滑ることなく、しっかりと踏ん張りが効きます。
特に重量を扱う時には、しっかりと地面を捉えて安定することが重要です。
フラット(重心の安定感)
ソールがフラットなシューズは、重心が安定し、トレーニング時にバランスを取りやすくなります。
特にスクワットやデッドリフトのようなトレーニングには、足元の安定感が欠かせません。
ソールの薄さ(地面をとらえる)
ソールが薄ければ、地面との接地感をしっかり感じ取ることができ、力の伝達が効率的になります。
厚めのソールだと、力が分散してしまい、パワーをしっかりと地面に伝えるのが難しくなります。
ランニングシューズはNG

底が厚く、クッション性が高いと、力が分散され、高重量を扱いにくいだけでなく、ケガのリスクが高まります。
同様の意味で、エアが入っているものはおすすめいたしません。
ランニングシューズではありませんが、昔素足でクッション性の高いフロアマットの上でスクワットをした際、腰を痛めて数か月下半身のトレーニングができなかったことがありました。
怪我にはくれぐれも気を付けましょう。
おすすめトレーニングシューズ
足袋靴(コスパ重視派に)
とにかく安く始めたい方に 初心者から上級者までおすすめ
細かいことを指摘すれば、横への踏ん張りが効きにくかったり、足の指が自由に動かしにくいなど欠点もあります。
私も初めはホームセンターで足袋靴を買いました。1000円もいかなかったと思います。
オシャレではないですが、当時は宅トレだったので気になりませんでした。
トレーニングシューズを試してみたいけど、とにかく金額を安く抑えたい人にはおすすめです。
※中敷きを抜いて使う場合は、ワンサイズ下を選ぶとちょうどよくフィットします。
OVERCOMEN(オーバーカムン) リフティングシューズ
高コスパでBIG3に取り組みたい人に
リフティングシューズは、パワーリフティングの種目であるBIG3(ベンチプレス、スクワット、デットリフト)をするために作られたものです。
パワーリフティングのために作られたシューズは、筋トレをするために作られた専用シューズと言っても過言ではありません。


前後の凸凹デザインで、トレーニング中でもズレません。
また横方向に広がったソールと二重ベルクロが足の前後のズレも防ぎます。
指の部分は余裕のある作りになっており、スクワットをする際、踏ん張りを手助けできます。
値段も専用シューズにしては破格の値段です。
※中敷きを抜いて使う場合は、ワンサイズ下を選ぶとちょうどよくフィットします。
コンバース、VANS(ヴァンズ)
普段履きでジムにも使いたい、おしゃれを楽しみたい方におすすめ。
おしゃれで、底も薄く、普段履いているものをそのまま使えるのがいいですね。
トレーニングシューズより、少し重いのが難点ではあります。
横ずれには弱く、グリップ力も専用のものに比べると多少落ちます。
同様の意味でヴァンズもおすすめです。
レスリングシューズ
横の動きも多いトレーニングをする人に
レスリングシューズは、横の動きにも強く、柔軟性があります。
ただ、グリップ力はリフティングシューズに比べると若干劣ります。
フィットネスシューズ
ランニングもしたい方に
高重量に特段こだわりがなく、ランニングを含め、オールマイティーにトレーニングをしたい方には、ベアフィットシューズがおすすめです。
売られている種類も幅広く、選択肢も多いです。
スクワットシューズ(本格的にするなら)
フォームに不安がある人、本格派に
足首が硬くてしゃがみにくい…という方には、スクワットシューズがおすすめです。
かかとに傾斜があるため自然としゃがみやすくなり、正しいフォームがとりやすくなります。
また、横ブレを防ぐベルクロや、土踏まずにフィットする形状など、スクワットに特化した構造になっており、足が靴の中でズレにくく安定感抜群。
まさに“スクワット専用”という仕上がりです。
唯一の難点は、やや値段が高めなこと…。
それでも、本格的に取り組む方には投資する価値アリの一足です。
トレーニングには「専用シューズ」を
今回はウエイトトレーニングに適したシューズを紹介しました。
ランニングにはランニングシューズが適しているように、ウエイトトレーニングにはそれに特化したシューズがあります。
目的に応じたシューズ選びをすることで、ケガのリスクを減らし、パフォーマンスも向上します。
足元が変わるだけで、トレーニングの質も変わります。
まずは一歩、快適なトレーニングライフへ踏み出してみてください!
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