トレーニングベルトを使う目的とは
トレーニングベルトは、“ただの腰のサポーター”ではありません。
本来の目的は、「腹圧を高め、体幹を安定させること」。
特に高重量のトレーニングやケガ予防には欠かせないアイテムです。
なぜトレーニングベルトを使うのか?
高重量のトレーニングを安全に、そして最大限の力で行うには、「腹圧をしっかりかける」ことがとても大切です。
それは、トレーニング初心者であれ同じです。
正しく使えば体幹が安定し、ケガのリスクも軽減。
さらに高重量にも挑戦しやすくなります。
安いベルトは危険?
実際に私は、某通販で1,000円台の安い革ベルトを買ったことがあります。
最初は「これで十分」と思っていたんですが、半年ほど使っていたものがトレーニング中に破れてしまった経験があります。
汗が染みていたのもありますが、突然の破損には本当に驚き、「ちゃんとしたベルトを使うことは自分の身を守ること」だと実感しました。

実感できる効果
たとえばスクワット。重いバーベルを担いだとき、腹の内側からぐっと押し返すような力が必要になりますが、ベルトがあるとその「内側から支える力」が増し、背骨まわりの安定感が段違いになります。
さらにベルトは、単なるサポーターではなく、「ここに力を入れろ」と身体に教えてくれるシグナルでもあります。

軽いバーベルよりも重いバーベルを担いだときのほうが自然と力が入るのと同じように、ベルトを締めることで腹圧を意識しやすくなります。
継続して使っていくことで、腹筋群の「踏ん張る力」も鍛えられ、トレーニングの質も自然と上がっていきます。
トレーニングベルトの選び方
幅の形状:前と後ろが同じ幅かどうか
市販の多くのベルトは後ろ幅が広く(10〜16cm)、前は細めに設計されています。これは動作時の擦れを軽減するためですが、腹圧をしっかりかけたい場合、前後の幅が同じタイプの方が効果的です。
実際にベルトを巻ける幅(肋骨と股関節の間)は、ほとんどの人が10cm程度です。
※体格によっては、10cm未満の幅が巻きやすい場合もあります。
厚み:耐久性と腹圧のかけやすさ
高重量を扱うなら、スエード生地の厚め(10mm以上)のベルトがおすすめ。パワーリフティング公式戦では「幅10cm・厚さ13mmまで」が規定内です。
スエード素材の注意点としては、
- 馴染むまで1〜2ヶ月かかる
- 服への色移りがある場合がある
という点も知っておくと良いでしょう。
ナイロン製ベルトも軽量で持ち運びやすく、微調整がしやすいため、トレーニング種目によって使い分けるのも◎。
おすすめのトレーニングベルト紹介
SBD 大会志向、本格パワーリフター向け
世界中のパワーリフターに愛される名品。
レバー式で着脱も簡単、ホールド感抜群。
価格:43,800円(2025年4月時点)
URL: 公式サイトで見る
💡 大会を目指す人や本格志向の方に最適ですが、価格が高めなので無理して選ぶ必要はありません。
P.L.College(パワーリフティングカレッジ) 高重量を扱う中上級者向け
YouTube登録者10万人超えのチャンネル運営チームが開発。
牛革100%、幅10cm/厚さ13mm(日本の公式大会対応)
高品質かつ手頃な価格が魅力。
URL:https://plcollege.com/products/p-l-college-powerbelt
💡パワーリフターが自ら作ったもので信頼性も高く、重量にこだわる中上級者におすすめ。
RDX コスパ重視の中級者
牛革仕様、幅10cm/厚さ10mm
AZLIV ギフトにも◎、見た目や所有感を重視する人向け
マイクロファイバー素材/10mm厚
パッケージも高級感あり、ギフトにも◎
臭いが気になるとの声もあるため、開封後の対策は必要
RDX ナイロンベルト 出張や旅行先でもトレーニングしたい人
前後10cm幅で腹圧をかけやすい構造
オートロック式で緩みにくい
微調整がしやすく、持ち運びも◎
💡 BIG3以外の種目や旅行先、仕事先でのトレーニングに重宝します。
まとめ
幅が異なるベルトも一概に悪いわけではありません。
たしかに、体の仕組みに基づいて設計されているとは言いづらい面もありますが、「巻きやすさ」や「好み」でそちらを選ぶのも全然アリだと思います。
実際、よほどの高重量でない限り、サポート力の差を体感するのは難しいかもしれません。
最終的には、「自分がトレーニングしやすいと感じるもの」を選ぶのが一番大切です。
ただし、ベルトに頼りすぎるのではなく、
正しいフォームと意識をもって使うことが、何よりも大切です。
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